現在のトナー市場を分析
プリンターに使用するトナーに関しては、何かと物議を醸していることはご存知だろう。純正品か、輸入順製品か、それともリサイクルトナーか、といった具合に選択肢が多い。そうした流れは確実に業界バランスに大きな影響をもたらし、同時に新しい模索を企業にも提示するところまで来ている。ここではそんなプリンターのトナー・インク事情を考察していきます。

メーカー主導の再生トナー

環境推進トナーの登場

トナーカートリッジのリサイクル化が急速に普及している現在において、純正品の売上に迫る勢いを見せているのは事実だ。それによってメーカーが純正品を購入してくれなくなると当然困ったことになります。品質に対しての正当な値段として提示されているだけあって、生産に対してのコストが高いのも納得した上で受け入れなくてはならない。ですがそれに納得できない人ほど、輸入純正品やリサイクル品、さらには互換性トナーといったものの購入に視点を背けてしまいがちだ。

この状況に歯止めをかけるため、どうせなら自分たちでリサイクルトナーを生産して、損失した売上を取り戻していこうとする考え方はごく自然なことでしょう。そうした中で日本の大手メーカーである、EPSONがここ最近開発した新しいトナーである『環境推進トナー』なるものがひっそりと注目を集めています。

こちらのトナーの所有権はエプソンが所有しており、一切の権利は全てEPSONに帰属するものと言われている。ではこの環境推進トナーとは一体何なのか、通常のリサイクルトナーとどんなところが違うのかを考えてみよう。

プリンター使ってますか?

環境推進トナーとは何か

環境推進トナーとは言い方こそ別ですが、要するにリサイクルトナーの一種になります。何が違うのかというと、メーカーで生産された純正品として販売した使い終わったトナーを、メーカーが回収して再度使えるように整備することで生まれる商品となっています。トナー代は消費者が負担することになりますが、トナーの回収に関してはメーカー側が全て責任をもって回収してくれるので、会社によってはトナーの回収費用も負担してくれる。

回収されたトナーはEPSONで再度商品として販売されます。値段については同一とまではいかないものの、およそ1割程度値引きされて販売されます。メーカーの直販でも商品ページが用意されているので、事実上メーカー生産のリサイクルトナーとほぼ同義だ。

注意点として

この環境推進トナーについての注意事項として、あらゆる権利はEPSONが所有しており、第三者が同様の権利を持つことが出来ません。また購入した環境推進トナーを使い終わった後、‘必ず'エプソンへと返却しなければならないのが前提となっているのだ。

使い終わったトナー、純正品の中にはメーカーが自主的に回収している物もありますが、中には面倒だとして自主的にゴミの日に捨てている人もいるかもしれません。それが環境推進トナーの場合は勝手に処分することが認められず、使い終わったら然るべき手続きをして返却する必要があるのです。返却された環境推進トナーは再度リサイクルされて、新しく商品として販売される。この流れをすることでコスト削減は勿論、環境への配慮を行っていけると考えられているのです。

背景として

エプソン以外で環境推進トナーと似た商品を取り扱っているメーカーはあまり見かけられません。ですが将来的にエプソンと同様に自社オリジナルのリサイクルトナーを販売する方向に行くかもしれないという可能性はあり続けている。体裁的には環境問題は勿論、企業としてのコスト削減を兼ねてリサイクルトナーをメーカーが尽力していけばいいというのもあるでしょうが、やはり違法ではないにしても認可されていないリサイクルトナーがあまりにも市場で確認される状況の打破、これが一番の理由のはずだ。

比較的などと悠長に語れない値段で提供されるトナーがあって、しかも品質がメーカーに負けないくらい優れているとなったら買おうという人は当然安い物を買いたいと思うのは当たり前でしょう。ですがそうしたトナーを購入しても保障がないというケースに出くわしてしまったら、メーカーも対処の仕様がありません。使用した場合、保障の対象外とする決定を通知しても構わないとして安いものを使おうとする人は依然として多いせいもあって、企業もやるしかないと覚悟を決めたのだ。

トナーを探してるあなたへ

今後のリサイクルトナー

市場が活発化していくリサイクルトナー、ただそれもメーカーが直接参入していけば保障もしっかりしたサービスにしていく事が出来る上、何かトラブルが起きてもすぐに対処することが出来る。けれどメーカー外の商品を利用して壊れてしまい、それに対する保障を求めてきて出来ないと言っても聞かない人はいるのだろう。

そうでなければ需要が高い市場でわざわざリサイクルトナーを直販でも販売するようになるEPSONを例にするとしたら、複雑な話なのかもしれません。ただ消費者としては安全に使えて安い、この条件を満たしているトナーがあれば購入したいと思うのも認める必要がある。需要は増えているとはいえ、リサイクルトナーの購入増加に一番焦燥感を抱いているのはメーカーなのかもしれません。